投薬の再開・自閉障害と統合失調症。統合失調症の発症を防ぐ?

次男・高校3年生。

全日制の私立高校に入学して3年目。
部活動中心の学校生活を送っています。

 

もちろん発達障害児なわけですが、
一方で統合失調症の疑いもある子供でして。

 

去年、小学校卒業時に終了していたお薬の服用を再開することに。

今回は、そんな次男くんのお話。




1.次男と薬。

次男は小学校三年生の時に、アスペルガー症候群とADHDの不注意型  との診断を受けていまして、いわゆる受動型の子供で、
家族の中では唯一言語優勢の絵に書いたような「アスペっ子」です。

 

担当医曰く「天才型のアスペルガー」である彼は、幼少からの特技を生かして高校に進学し、現在は三年生が引退したばかりの部活動で中心となって活躍しています。

 

自閉傾向が強く、認知の歪みが大きい子供で、
2・3歳の頃から「複視」や「妄想」「幻聴」などの症状を持っていましたが、
障害に気づいたのは小学校に入学してからのこと。

 

 

長男とは正反対の印象で、優等生タイプだった次男の障害が判明したことは、猫夫婦の概念を大きく動かしました。

 

障害に気づきながらも、児相(児童相談センター=以前は、児童相談所)での検査のみにとどめ、自宅でのサポートを優先していましたが、
診断を受けるきっかけになったのは、「不眠」の二次障害です。

 

三年生の時、担任の設けたルールに囚われてしまい、眠れない日々が続いたことで、「治療」を求めて受診しました。

その時処方されたのが「リスパダール」

 

不安から起きる睡眠障害の緩和を目的とし、6年生までの約4年間、毎日服用を続けました。

 

次男は小さい頃から入眠に独特な儀式を持ち、元々「睡眠」にこだわりがある子供で、
常用としての服用を終了した後も、宿泊を伴う行事に参加するときにはこの薬を処方してもらうことはありました。

 

・・・が、だんだんとその頻度は減っていき、
中学二年を終えた頃から、お薬をもらいに行くことはなくなっていました。

リスパダールってこんなイメージ?

 

錠剤が主流らしいんですが、
次男が飲んでるのはこれじゃない。

コレ。
粉薬なんですよ。

 

2.リスパダールってどんな薬?効果は?副作用は?

商品名          「リスパダール」
一般名(薬自体の名前)  「リスペリドン」

 

用途によって形状が異なり、一般的なのは 錠剤。

形状として、錠剤・細粒・水薬なんかもあるんだとか。

 

次男の処方された薬についている説明書に書かれていることを引用すると、

 

・興奮や不安を抑え、気分を安定させたり、意欲の低下を改善させる薬。
・脳に作用し、セロトニンやドパミンなあどの神経の刺激を伝える物質の働きを抑える。

 

と書かれています。

 

統合失調症の人は、神経伝達物質が分泌過多になっている  という研究結果が出ていますんで、その物資を抑える・・・ということですね。

 

引用元http://kusuri-jouhou.com/pharmacology/schizophrenia.html




「統合失調症 薬」  あたりでググると出てくる薬で、
抗精神病薬  の一つです。

 

抗神経病薬の効果は主に三種類。

I…神経の過敏さ、興奮を和らげる
II…幻聴、幻覚、妄想を和らげる
III…意欲を引き上げる

 

リスパダールの効果は、主にⅡ・Ⅲに分類されるそうです。

・幻聴・幻覚・妄想を和らげる
・意欲を引き上げる

この二つ。

 

ただ、この薬、
統合失調症以外にも適応疾患に指定されているのが

「小児期の自閉症に伴う易刺激性」

 

<用法・用量>
統合失調症への処方
・成人への処方として 一日 1mg~2mg

 

小児期の自閉症に伴う易刺激性への処方
・18歳未満への処方として、

 

体重15kg以上20kg未満の患者
通常、リスペリドンとして1日1回0.25mg(0.25mL)より開始し、4日目より1日0.5mg(0.5mL)を1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.25mg(0.25mL)ずつ増量する。但し、1日量は1mg(1mL)を超えないこと。

 

体重20kg以上の患者
通常、リスペリドンとして1日1回0.5mg(0.5mL)より開始し、4日目より1日1mg(1mL)を1日2回に分けて経口投与する。症状により適宜増減するが、増量する場合は1週間以上の間隔をあけて1日量として0.5mg(0.5mL)ずつ増量する。但し、1日量は、体重20kg以上45kg未満の場合は2.5mg(2.5mL)、45kg以上の場合は3mg(3mL)を超えないこと。

 

次男の処方量は0.04mg

薬剤師さんも驚くほどの微量ですが、
次男にはこれでも充分効果がでていまして。

(発達障害の人は抗精神病薬の影響を受けやすい という統計もありますが、次男はまさにこのタイプ)

 

適用はこれ、「小児期の自閉症に伴う易刺激性」ですね。

自閉障害と統合失調症に関しては、その関係・・・
統合失調症自体が自閉障害に起因するという見解もあり、取り扱いが難しい部分が往々にしてあり、次男の年齢を加味しても判断はとても難しい。

このあたりの「自閉障害と統合失調症の関係性」については、また改めて記事にしようと思いますが、

次男の場合はその狭間で・・・この判断。

 

どうして?   は、次項目でご説明。

 

次男の世界観はこんな感じ

 

3.統合失調症の可能性と投薬再開。その経緯と理由

中学三年、卒業を間際に控え、新生活が始まる・・・ その準備を進めていた2月頃から、
次男の様子が変わってきました。

 

元々、不安定になると表れる良くない思考が顔を出し、
幻聴や幻覚などが白昼夢のような形で表れることがあったんですが、その症状が大きく前に出るようになり、
セルフコントロールがナチュラルにはできない状態に。

 

次男は、元々、大きな二面性を持っていますが、、その二面性は、ちょっとここではおおっぴらに話せないような思考も含んでいて、

 

犯罪心理に通ずるその思考を、自らコントロールするために、たくさん体を動かしたり、物理的に物を叩いたり壊したり。
(暴れたりなんだったりの家庭内暴力みたいなことは一切ありません。許される環境で行っています。細かい状況は割愛)
意識して取り組まないと、思考に振り回されてしまう。

 

猫ママも、次男の好きなものを作って食べさせたり、なるべく一緒に出かけたり、一人にはしないように気をつけて。

 

そんなこんなで「ごまかし」ながら過ごしつつ、担当医に相談。

そこで、「統合失調症を発症した可能性がある」  との判断をもらいました。

 

 

ただ、年齢的な関係と、自閉障害と統合失調症の関係性、また、次男の様子を加味した上で、
担当医・猫ママ共に、「統合失調症」としての投薬治療にはまだ早い   と言う意見で一致。

 

15~17歳のこの時期。
その症状は成長ホルモンの分泌との兼ね合いも大きく、「発症」と判断するにはまだ早いし、
逆にこの時期をうまく「やりすごす」ことができれば、「発症」は回避できるかもしれない。

とのことで、日常のサポートの質を上げて様子を見ることにしました。

 

その後、安定して生活を送れるようにサポートすることで、幻聴や幻覚も落ち着き、頻度は落ちていました。

 

いたって普通に生活する中で、アンテナだけはしっかり張っておく。
出てきたときには、そのまま受け止める準備だけはしっかりと。
そんな感じ。

 

波が大きく触れるのは、1年間のバイオリズムである程度決まっているので、そんな波は普段通りに過ごして。
それは今に始まったことでもないので 笑
このへんは統合失調は関係ないですね 笑

 

そんな感じで過ごしてきたんですが、修学旅行を控えていた今年5月。
またもや見る見る不安定に・・・

 

「宿泊」を伴う行事の筆頭の修学旅行。
猫ママ的にも厳戒体制の中、

出発3日前に、とうとう単独事故を起こし、学校から病院へ。

 

白昼夢を見てのクラッシュ。

全身傷だらけで、いろんなところに穴をあけて。血だらけ。

 

歩道でのクラッシュだったのでこれで済んだけれど、車に接触していたらどうなってもおかしくないってことで、担当医に報告。

 

幻聴・幻覚・妄想・白昼夢。

陽性症状は大きく出ているものの、陰性症状はセルフコントロールができていることもあり、
「自閉障害の易刺激性によるものなのか」
「統合失調症の陽性症状と判断するべきなのか」

 

の判断をするために、一旦リスパダールの服用で様子を見よう  と。

 

 

これが単に、こだわりが引き起こす不安が原因であれば、高校卒業後も現在のセンターでの診察を継続したほうがいいし、
そうでなくてすでに統合失調症を「発症」しているならば、その時点で統合失調症に強い病院に転院し、現在のセンターと連携しながら治療に取り組んでいく形に変換したほうがいい。

 

・・とのことで、7月から服用再開。
小学校時代に飲んでいた量と同じ量で服薬を再開しました。




*写真はイメージです。実際次男が取り組んでいる競技とは関係ありません。

 

4.服薬の効果と現在の様子

7月の投薬再開から1ヶ月。
先日、お薬をもらうための診察へいってきました。

 

次男の様子はいたって落ち着いていて、八月は無事、宿泊を伴う全国大会にも参加でき、その結果にも影響がなかったことを伝えると、担当医はとても嬉しそうで。

 

近頃は猫ママ一人で訪れることが多かったセンター。
服薬を検討する際の診察に久しぶりに訪れた次男を撫で繰り回していた担当医。
この先生は本当に「子供自身」を思い切り大切にし、大きな思いを注いでくれていると痛感します。

 

幻聴・幻覚・妄想、それに伴う白昼夢も、最近ではほとんどなく、
飲み忘れが続いたときに部活でひどい熱中症を起こしたこともあり、本人も必要性に納得して飲んでいます。

 

以前とは違う変化として、「物事への取り組み」がスムーズになったように感じる  と話したら、

 

「気づき  みたいなところにも作用するから、取り組みが良くなる  と言うことはありますね」 と。

 

入眠もスムーズになり、安定していることも伝え、2ヶ月分を処方していただきました。

 

「効果がでていますね」  ってことで、しばらくはこのまま様子見継続。
来年の進路に関しても、この投薬と統合失調症の行く末はおおきく影響してくるもので。

 

のんびり様子を見つつ、
引き続きアンテナは張っていきたいと思います。

 

 

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